ガッツリ!不動産

一級建築士、元分譲マンションデベロッパー企画開発が語る不動産で失敗しない為の歩き方

【2.(続)分譲マンション最強間取りについて】

2-1.分譲マンションで押さえておくべきポイント3つについて 

 

20210214171737先に結論

①バルコニーの向き(ベランダの事を分譲マンションではバルコニーと呼びます。耳に心地よい響きですね。)

②収納
③対面式キッチン

 

 

①、②、③の順番で重要です。他は枝葉みたなものです。

なぜなら、①~③を押さえている間取りは自ずと「最強間取り」に限りなく近づくからです。なぜこうなってしまうのかは、又今度解説します。今は間取りに集中しましょう。

まず①の方位ですが、当たり前ですが真南が1番、2番目が東向き(南→東向きに向かって価格と妥協しましょう)0~10までの数字で見える化した場合10~6までのイメージです。次に西向きですが5ではなく4~3。最後の北向き-4です。

理由ですが、あなたが廊下のセンター扉を開いて最初に見える景色は生涯一生眺める景色になるからです。妥協してはいけません。

冬場でもできる限り太陽光が降り注ぐ暖かな方位を選びましょう。

価格と折り合いをつけて最適解を探して下さい。当然、転売の一番の売りポイントであり一番の売れないポイントにもなります。
僕はかつて1年間だけですが北側ベランダのマンションに住んだ経験がありますが、ありえないほど寒かったです。

次に②収納です。収納率は専有面積の何%くらいが良いとか雑誌等に載っているのを見かけた事があるかもしれませんが、あまり考えなくて良いと思います。

分譲マンションの場合基本的に各部屋に押入又はクローゼット(ウォークイン含む)が設置されています。更に納戸があればベストプランですが、どんなに試行錯誤しても納戸を別に設ける事はこの長方形の中では不可能なのです。

例え納戸と書かれていてもそれはクローゼットの言い方を変えただけの収納スペースです。それよりも、重要なのは廊下に面した収納スペースをちゃんとその分譲マンション業者が設けているか?という事です。

最強間取りをもう一度見てみましょう。

ちゃんと2箇所設置されています。基本的に可能です。

 

20210214171102「”神は細部(ディテール)に宿る」と言う言葉があるように、細部まで手を抜かずきっちりした間取りを提供しているデベロッパーは他の部分についても手を抜かずそれだけ優秀であるという事です。

 

 

 

20210214171120最後に③対面式キッチンです。壁付きでも良いように感じますが、これが圧倒的に1番人気です。基本的に見せたくないもの(冷蔵庫、後ろ側からの調理姿)等もありますし、ターゲット層であるファミリータイプの人は子供の宿題を見つつ対話しながら調理できるという最大のメリットがあります。

 

番外編

番外編として、なくても良いのですが、あればとても重宝するものがあります。それがバルコニー設置されているスロップシンクです。子供の靴を洗ったりガーデニング、年末年始の掃除等バルコニーに水を持ち込む事は多いと感じます。子供が小さければバルコニーで水遊びにも重宝しそうですね。

 

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