ガッツリ!不動産

一級建築士、元分譲マンションデベロッパー企画開発が語る不動産で失敗しない為の歩き方

【1.分譲マンション最強間取りについて】

1-1.分譲マンションはこの間取り以上も以下も存在しない 

f:id:mahonokotoba:20210212124947j:plain・たいてい間口は7,000mm奥行11,000mmくらい
 が一般的です。
※建築はmm以外基本的に用いません。

木造戸建て住宅の場合、寸(すん)を用いる事はありますが、基本的にはメートルのみ。

なぜ、この間取り以上も以下の存在しないのでしょうか?

・世の中には沢山のマンションデベロッパーが存 
 在し、個性豊か間取りも存在します。
 つまり、可能性は無限大のような気がしますよ
 ね。それでも断言できます。

この間取りが最強です。

この間取り以上の間取りは存在しないのです。

結論から先に言います。

 

 

 

 

一番転売が効く最もポピュラーでオーソドックスな間取りだからです。

マンションの購入を考えた時65歳まで働くとしても30年~35年くらいのローンを組む事になります。

その間に近年のコロナショックや急なトラブルに巻き込まれて転売しなければならない状態に陥る可能性も当然考えなくてはいけません。その時頭の片隅に誰もが、

「いざとなったら転売すれば、いいじゃん。」と思います。

その考え方は自然です。僕もそう思います。ただ、もう少しだけ深く、もう半歩だけ深く考えて頂けると、数十年先に降りかかってくる負のリスクの可能性を最小限に縮める事ができます。

それは、「万人受けする間取りを選択する事」です。なぜなら、あなたの価値感と将来その家を欲しいと思う人の価値観は全く違うからです。

売りたくないけど、どうしようもなくて売る時に一番人気の間取りであれば全く問題がないからです。一番良い間取りとはそもそも基本的な動線(人が行動する動き)において、一番効率的であり、あらゆる家具配置もすんなりと収まるように設計されたカタチになっているのです。

・例えば、壁の一部に柱が出っ張っているとしましょう。

 モデルルームではオシャレな家具でコーディネイトされて気付かなかったかも知れま
 せんが、毎日見ては自分で良いと決めて購入したのだからと思いきかせても、そんな
 事は転売時には通用しません。

 良い部分よりも先に悪い部分の方が気になり、例えキッチンやユニットバスをリフォ

 ームしても全く売れず、結局かなり値が下がった金額で妥協転売してしまう将来が待

 っているかもしれません。そうならないように、ここではまず基本的は不動産の考え

 て方を皆でシェアしていきたいと考えます。